【書評】高橋みなみのリーダー論

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概要

高橋みなみの「リーダー論」は、AKBグループ総監督時代の実体験を元に綴った、リーダーシップに関する書籍です。

アイドルという特殊性のある世界の中で、愚直にチームをまとめあげていくための過程や苦労、ノウハウが詰まった一冊でした!

総監督の仕事とは何か?

この本では、5つの項目について順を追ってお話して行こうと思っています。ざっくり言うと、こんな感じです

  1. メンバーのことを理解する
  2. ほぐして、つなぐ
  3. 導く
  4. 手本を示す
  5. 任せる

私は、本書を手に取るまでは「アイドル」という仕事は遠い別世界の出来事であると思っていました。

しかし、読んでいて感じたのは、アイドルグループの総監督に必要なのは「まとめる力」であり、実は一般的なビジネスシーンとそう変わらないということです。

リーダーは、メンバーのことを理解し特性を活かしながら、最高のライブを創り上げないとならないし、メンバー同士が喧嘩をしたら仲裁をしないとならないし、悩んでいるメンバーがいれば相談にのってあげないといけない。

考えてみれば、5つの項目は全て一般的なビジネスリーダーにも必要ですよね?

カリスマとリーダーは違う

とびきりかわいいわけでも、とびきり歌がうまいわけでもない。
〜中略〜
そんな時に、たまたま空いていたリーダーという枠に自分の居場所を見出したのです。

高橋みなみさんは、前田敦子のようにカリスマ的な人気を持っているわけではありませんでした。でも、リーダーを立派にやり遂げることができた。これはビジネスの世界もスポーツの世界も同じだと思います。「プレイヤーとしての実力」と「リーダーとしての実力」は違う。

歌には歌のテクニックがあるし、ダンスにはダンスのテクニックがある。彼女は、不断の努力によってリーダーとしての力を手に入れたのです。

ベストヒットを連発するグループを立派にまとめあげたわけですから、本当に凄いことだと思いますし、お疲れ様と言いたいよ。

みんながエース

私が最も感銘したのは以下の部分です。

エースにはいろんな形があります。
〜中略〜
グループの中で、自分の果たす役割を持っている、それぞれの形で一番の輝きを放っているなら、エースです。

AKB48は総選挙が毎年あるし、メンバー同士が比較されやすく競争に晒されている組織です。競争がある以上、センターになれるメンバーは一握りです。

でも、それぞれが個々に輝きを放っていれば、エースになることは出来ます。考えてみれば、その通りです。

ファンにはそれぞれ推しメンがいるわけだし、各々の推しメンがエースでありオンリーワンになります。

「個々のメンバーをそれぞれの光で輝かせるのがリーダーだ!」

リーダーシップ発揮しようぜ!

リーダーシップという普遍的な価値を、アイドルという現場で適用するとこうなるのか。「ふむふむ」と頷きっぱなしの読書タイムでした。

ページ数こそ多くないものの、「高橋みなみ」の10年間がぎっしり詰まった、非常に内容の濃い本です。あなたも手にとってみては?

アイドルを見る目がきっと変わりますよ。